「一体なんだね、まだ夜中だろう」 咄嗟に見た窓の外は真っ暗だ。同室の紅郎に揺り起こされて、そう返した。寝起きで声がうまく出ず、少し掠れている。 「そうなんだけどよ、おまえのスマホがずっとチカチカ光ってて気になるんだよ」 […]
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信力と春
小説あんスタ -
屋根裏部屋のおじいさま
小説あんスタ遠く、二階の方から情けない声とともにばたばたと、うつくしくない足音が聴こえる。よく晴れた静かな朝に似つかわしくないその慌ただしい音は、まっすぐ、時々なにかを廊下に落としながら、この部屋へと向かっている。 「お師さんおはよ […]
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now it is where it belongs
小説FF14暗い海底に佇む街。遠い昔に消えた、旧い街。まだ昨日のことのように思い出せるこの場所は、あの時と違いいつまで経っても夜のように沈んだままで、厭になる、と無意識のうちに呟いた。 自分が作り出した箱庭の、誰も彼も代わり映えのし […]
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よい子が迎えた小鳥は
小説FF14いつも変わり映えのしないものばかりが並ぶオールド・シャーレアンの市場の端に珍しく、肩身の狭そうにほんの少しだけ置かれた、いくつかの鳥籠。 数刻前、顔のよく似た二人のきょうだいはそこの前で、その内の、みどりの羽が光に照らさ […]